あっさり殺されたことに対して可哀想という意見をいただいてしまったので、
勇者が殺されるまでの経緯を作者視点で解説したいと思います。
「ゴキブリじゃなきゃいけない理由があったんだ!」
と力説したいだけです。
そういうのに興味はないよ、てな人はコチラをクリック
初め、魔王はハムスター(これは決定)、勇者は犬でした。
ハムスターの魔王が脱走して……という話だったのですが、話が広がらず却下。
次に勇者はヘビになりました。
脱走したハム魔王がヘビと遭遇。そして再戦……!
これでハムスターVSヘビという構図になって話を広げられるじゃん!
飼い主乱入でヘビ退治(飼い主乱入はここで決定)、ということでOKだろう。
……と思いましたが、この小説、5分企画参加作品なので
2000~2500字
という制限がございました。
なかなかに厳しいその壁に屈してヘビ案却下。
あれこれ考えているうちに、ゴキ案浮上。
理由は某マンガ(ハムスターの研究レポート)のせいです
いや、さすがにそれは……と思ったものの、案外都合が良い。
恐怖の象徴たる魔王が小さく愛される動物ハムスターに
人々の希望である勇者が嫌われ者のゴキブリに
と、対照的かつお互いの立場が入れ替わった状態になる。
しかも、ゴキブリなら殺されるのは普通(人類の敵です)
ゴキなら部屋の中に現れても違和感がないし、
部屋から外への移動がなければ字数も減らせる!
勇者なんて他の漫画や小説やゲームで良い思いしてんだ。
少しくらい痛めつけても……
こんなどうしようもない作者の都合で勇者はゴキとしてその生を終えました。
ここまで救いのないご都合主義もあるめぇ。
ちなみに、勇者VS魔王の戦いにおいて、最初は魔法使い(女)がいました。
この魔法使い(ヒロイン)が勇者ともども魔王を封じる、という流れだったのですが。
「俺が、こいつを押さえている間にッ!」
「でも! そんなことしたらアンタまで……!」
「ぐずぐずしてんじゃねぇ! 早くやれ!」
てな王道展開を繰り広げようと思っていたのですが。
字数の都合で 省 略 。
他にもいろいろと省略して――完成です。
企画小説でなければ生まれなかったものの、
企画小説だからこそ悲惨な運命をたどった勇者
皮肉なもんです。
キャラの裏設定↓
キャラ設定(後付けですが)
魔王
今作の主人公。
極度の戦闘狂で、会うやつ会うやつ倒しまくっていたら魔王へと祭り上げらてしまったお方。
対等に戦えるようなのが勇者以外にいないという、ちょっぴり孤独な人です。
自分のところへ導くためにあれやこれやと策を弄していました。
RPGのラスボスにありがちな、倒したら変身して復活するタイプでした。
勇者
正義の塊のような若者。
滅私奉公、この世の平和のためなら命を捨てても構わないという、ある意味危険人物。
魔王のもとへと行く過程で仲間を失ったりもしていますが、そんなことは作中ではまったく触れられず、しかもゴキとして生を終えるという悲惨な運命をたどってしまった。
なんだか申し訳ない。
勇者御一行様&魔王親衛隊
作中でまったく触れられなかったけれども、裏設定的に亡くなられた方々。
勇者一人で殴り込み、とか、魔王一人で城に……とか、考えられません。
御一行様、並びに親衛隊諸兄。ご冥福をお祈りします。
飼い主さん
ハムスターと2人暮らしのOLさん、という設定でした。
虫嫌いなわりにゴキを潰しに行けるという肝の据わった人。
その度胸、見習いたい。
トアル村の女性
魔王の気まぐれもとい暇つぶしで滅ぼされた村の生き残り。
幼い娘を目の前で殺され発狂してしまいました。
――という設定を光太朗さんからいただきました。ありがとです。
その他
ハエにされてしまった先々代の魔王とか、こちらの世界の人間になった禁術研究家とかいるかもしれません。
PR
トラックバック
トラックバックURL:
覗きに来てよかったぁ。こんなに楽しい裏話!! 想像するだけで、ニヤニヤ……むっちゃおもろい(笑)(笑)
「4畳半クエスト」は私のお勧め小説として、私のホムペで勝手に紹介してしまいました。もし不快でしたら、取り消しします。ただし、現在パソコン不調のため、削除に数日待っていただくかもしれません。今この電源を切ると、二度とパソコンが立ち上がらなくなる可能性があって、苦しいところです。
また遊びに来ます。柚木あずささんの他の作品、ぼちぼち読ませてください。
本当にしゃべりたいだけのところなんですが楽しんでいただけましたか。
隔離してまで語った甲斐がありました~
お、お気に入りってそういうことですかっ!?
うわーめちゃくちゃうれしいですっ! うあ~(照)
えと、あの、お大事に!(>パソコン)
作品はともかく(遅筆です;)ここは適当に更新してきますんで。ではでは。
またのお越しを心からお待ちしておりま~す。