柚木は９年でなりかかる

掌編小説を投稿しました。


ようじょ注意報


幼女ではなく“ようじょ”です。というこだわりはさておき。
タイトルから察せられるように、コメディです。コメディのつもりです。

元ネタは、メリーさんの電話、ってやつです。
この話って調べてみると、


人形を捨てた女の子のもとに人形が帰ってくる話


だそうですね。
……自分のところのメリーさんは無差別デシタヨ。
最初のところがスポっと抜けちゃった話しか聞いたことなかったので、


「なんで無差別なんだよ」

とか

「外人が何を恨んで……」

とか

「羊飼いが何で日本に化けて出るんだろう」


とか。不思議に思っていることは多かった。

都市伝説って変化しやすいんですねぇ。




メリーさんって可愛い女の子、というよりは幼女のイメージです。
あえて幼女にしたのではなく、

もとから幼女のイメージしかなかった。

悪いインターネットに毒されたかな（笑）

とにかく可愛い子なんですよ。メリーさんって。多分。

相手があっちこっち移動してて会えなかったり、
迷子になってしまったり、
電話番号間違えたり、
家を間違えたり、
メールだって打てるもんっ、と頑張ってみるけど漢字が読めなかったり、
電車を乗り間違えて戻る方法が分からなくなったり、
扉を開けてくれないからと家の前で泣きじゃくってしまったりする感じ。


可愛いじゃないですか。
メリーさんの携帯は高性能GPS付きだよね。


小さい子って挙動のひとつひとつが可愛い。
親戚が集まるときなんかアイドルですよね。
みんなに構ってもらって、可愛がられて。

……きっと妖怪の世界もそうなんだろうなぁ。

口裂け女にべっこう飴をもらったり、
人面犬を追っかけまわして怒られたり、
１００キロばばあに必死でつかまってみたり、
花子さんにガキ扱いされてふくれたり、
走る人体模型にマジ泣きしたり（人間で言えば強面の兄ちゃんだと思う）、
遊んでほしいからとニノキンの邪魔をしてみたり、
不幸の手紙をもらって「どうしよう」って焦ったり、
髪の毛の伸びる日本人形にびっくりしたり、




可愛いじゃないですか（*´ Д ｀）ｳﾊｧ







「ようじょ注意報」は、そんな


「メリーさんかわゆす」


という妄想をぶちこんだ掌編でした。
ホラーのつもりは特にない。